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AIジジイの囁き

AIジジイの日々の想いや感じたことを囁き綴る、ゆる~いブログです

 

仮面ライダー ティアーズ -vol.3-


Category: 暇つぶし文庫   Tags: ---
-前回のストーリー-
連れ去らわれた "モミジ" を救出するべく
罠とはわかりつつ、楓は指定された廃墟へとバイクを走らせた

廃墟には、鎖で吊られているモミジと
その傍らに、2体のクロウリー
"ウォルフォ" と "エンジ" が勝ち誇った姿で立っていた

モミジを人質にとられ、手出しの出来ない楓は
クロウリー達の攻撃を全身に受け
傷だらけになりながら、耐え忍んだ

そんな時、電子音と共に楓が乗って来た、無人のバイクが
人型(ライドロイド)に変形しながらモミジの元へと疾走していった
そして人型バイク、ライドロイドがモミジを無事救出した
楓は、怒りと共に仮面ライダーティアーズへと変身し
クロウリー達と対峙した

ライダーの圧倒的な力に、クロウリー達はなす術がなく
ライダーが放った "ライダーキック" により
ウォルフォを庇いキックをまともにくらったゴリラクロウリー "エンジ" は
自分の思いをウォルフォに託し、そして砕け散った

-仮面ライダー ティアーズ- 第3話:盗-

『臨時ニュースをお伝え致します
日本時間PM12:10に
上国の軍隊が下国との国境を越え軍事進攻を開始しました
下国も国境付近で応戦し、両国が戦争状態に入ったと
世界通信が伝えてております』

矛盾しているのだが、クロウリーが出現した事により
人間の恐怖のタガが外れたのか、狂った支配者達により
世界中至る所で戦争が起きていた

『何で人間同士で力を合わそうとしないだ!
人が人を殺すなんて、クロウリーの思うつぼだよ!
こんな事を繰り返していれば、世界中は
人間の負の感情で覆われてしまう
そうすれば、クロウリー達は簡単に負の感情を手に入れる事が出来る
人が人を破滅へと導いているのがわからないのか!
本当にどうかしているよ!』
テレビの前にいた楓は、真剣な表情をして
ニュース番組に向って怒鳴っていた

ここは優愁町の西にある、写真スタジオ "フォト・インディア"
クロウリーによって命を奪われた楓の両親が経営していた
家族の記念撮影や七五三の写真から、雑誌やコマーシャルのCMスチール撮りまで
優愁町の各種撮影を請け負っていた
両親が亡くなってからは、開店休業中だが
楓は焼け野原で出会った少女、瑠璃モミジと共にここでくらしている

納得のいかない表情で楓はテレビの前から立ち上がり
スチール棚にしまってあった父の形見のハッセルブラッドを手に取り
セーム皮で丁寧に磨き出した

と、その時
臨時ニュースが流れていたテレビ画面が、一瞬のノイズと共に
ブラックアウトし、別の映像が流れだした
画面には、"白髪で隻眼の老人" が写しだされていた
『楓君』
その老人がテレビ越しに呼び掛けてきた
楓はその声に振り向き
『あっ、メイプルさん、どうかしましたか?』
と、さほど驚きもせず呼びかけに答えた
『クロウリーが現れた!今すぐに現地に向ってくれ!
詳細はスマートフォンに送信してある、向いながら確認してくれ!頼んだぞ!』
白髪の老人は楓に指令を伝えると、画面上から消えた
楓は、外に停めてあった、ライドロイドに飛び乗り
ティアーズクリスタルをかざした

ライドロイドに乗った楓がやって来たのは
優愁町の郊外にある閑静な住宅地であった
住宅地入口にライドロイドを停め、クロウリーを探し始めた

『送信されたデーターによると、この辺りにクロウリーの反応が
強く出ている、近くに居るはずなんだが…』
と呟きながらスマートフォンを眺め周りをくまなく探した
『何か妙だぞ、静かすぎる、嫌な予感がする』 楓は一抹の不安を抱えながら
前方のT字路を右へと曲がった
すると前方から親子が手をつなぎ、こちらに歩いてきた
『済みませーん、少しお話を聞かせて頂いてもよろしいですか?』
楓は親子に声を掛けた
しかし、親子は虚ろな表情で、問いかけに応えず楓を無視し、前に向って歩き続けた
"んっ、どうしたんだ、聞こえなかったのか" 楓は不思議に思いながら
横を通り過ぎようとしている親子に、もう一度『どうかしましたか?』 と声をかけ
静止して貰おうと、父親の肩に手を置いた
その瞬間
"パチンッ!!"
と言う音と共に、親子は突然に "爆ぜ" 、中から真っ黒なクロウリーが現れた
『なっ、何だー!』 今起きた現象が、理解できず楓は狼狽した
それと共に、この異様な光景に身を固くし、ティアドロップクリスタルを握りしめた

『あーあ、また失敗ですか』 と言う声が楓の後方、T字路の反対側から聞こえてきた
楓は声の方向に視線を向けるとそこには、"メガネをかけた小太りの男" が
いかにも気怠そうに親子に向って近づいてきた
その男は、楓の存在を気付いているのかいないのか
『何故、影たちには人間のデーターが固着しない!』
と憂鬱な顔をし、再び喋りはじめた

『お前が、クロウリーか!この親子に何をした!』
楓は顔を真っ赤にし、小太りの男に向って怒鳴りつけた
その声にも、男はリアクションをとらず、静かに口をひらいた
『本当に、人間と言うのは野蛮ですね
感情に任せて自分本位な行動をとる、まぁーその方が私達にとっては好都合
コントロールしやすい、フッフフ
もう少しそこで待っていなさい、この親子の検査が終われば
今度は貴方を実験してあげますから、フッフフ』
メガネの奥の目じりをサゲ、楓にむかって囁き
そして指を "パチンッ" と鳴らした
その音に反応し、地面に出来た建物の影から、真っ黒なクロウリーが
4体出現し、楓の周りを囲んだ

『変身!』 すぐさま楓はベルトにクリスタルをはめ込み
仮面ライダー ティアーズへと変身した

『ホホー、貴方が噂の仮面ライダーでしたか』
男は一瞬身を固くしたが、直ぐに
『影達よ、私の邪魔をしようとしている、仮面ライダーを
倒してしまいなさい』 と4体の真っ黒なクロウリーにむかって命令した
『イー! アウール様!』 奇妙な声の返事をし、影は楓にむかい
ジワリ、ジワリと近づいて来た

"TOUCH" "CHARGE" "RIGHT FIST"
電子音が鳴り響き

"ガシュ!" "ズバーン!" "ドーン!"
ライダーの右手に宿った白い光が帯の様に伸び、影達に次々とパンチを浴びせた
"ギャッ!" 影達は短い断末魔の声を発し
"ガシャーン!" ガラスの様に砕けた

『時間稼ぎも出来ないのか! 本当に、影達は役に立たない
王は何故に影などをお創りになられたのだ?
人間社会に紛れ込ませようと、人の体表データーを与えても
直ぐに爆ぜてしまい、人として固着しない
存在自体が理解できない、お約束だから存在するのか?』
ライダーに一蹴された影達の破片を見つめながら
男は初めて感情を露わにした

『しょうがない! 今度は私がライダーのお相手を致しましょう』
とアウールは言うと、脱皮するように小太りの男の中から
フクロウに似たクロウリーが現れた

ライダーはその姿を見つめ、拳を握りしめ
『お前もその人を犠牲にして、なりすましていたのか!
許さない!』 仮面の上からでも中の楓の怒りは、手に取るようにわかった
『まー、あまり興奮しないで下さい
彼も私に体表データーを提供出来、王の復活の為の負の感情を捧げることが出来
死んでいったのだから、役にたったじゃないですか
きっと、喜んでいますよ、フッフフ』
楓の気持ちを逆なでするようにアウールは囁いた
『身勝手な!』 と楓は吐き捨てると

"TOUCH" "CHARGE" "RIGHT FOOT"
再び電子音が鳴り響き
ライダーは天高く飛びあがった

『ライダーキック!』
青い光の帯が、アウール目がけ放たれた
"ガッカーン!"
轟音と共に、辺り一面に白い煙が立ち上り、消えた

しかし、キックが命中したと思われたアウールはそこに姿が無く
上空から 『冷静になりなさいと言ったでは無いですか
そんな大技が、いきなり決まる程、私は愚かではございませんよ、フッフフ』
と言う声が聞こえ、ライダーが上空を見上げるとそこには
大きな翼を広げたアウールがいた

『今度は私の番ですよ!』 とアウールは言うと
『フンッ!』 掛け声と共に、広げた翼を、勢いよく交差させた
"ヒュンーン" "シャシャシャー"
交差させた翼から、無数の羽根が楓にむかって射出された

"DEFENSE" 電子音と共に、ライダーの両腕が白く輝き
顔の前で交差させた

無数の羽根は猛スピードで、防御態勢に入ったライダーの眼前まで迫って来た
とその瞬間、羽根は眩いオレンジの光を発し、ライダーの目の前は
無数のオレンジ色の光に包まれそして真っ白な光の世界へと変貌し
何も見えなくなった

『ハーハッハハー!
貴方との力の差は把握しています、そんな私が貴方と真面に戦うと思いますか!
この場は、消えさせて頂きます
冷静にと言ったじゃないですか、フッフフ』
眩い光の中アウールの嘲りの声が聞こえ、気配が消えた

暫くして白んだ世界が徐々に色を取り戻し、誰もいない静寂が住宅街に広がった

『くそっ!』 アウールの嘲りと、自分自身への腹立たしさに
変身を解きながら楓は、思わず悪態をついてしまった

『あのクロウリーを探さなきゃ
また、誰かが犠牲になる』
楓は、持っていたスマートフォンで、クロウリーの気配を探った
画面に写しだされた地図を、スクロールさせていると
"piーpiーpiー" とアラーム音が発せられ
北へ2kmの地点が赤く点滅しはじめた

楓は点滅部分をタッチした、すると画面は動画へと切り替わり
アウール―と影に囲まれた、1人の男性が映し出された
その男性の体には、複数の羽根が刺さっており
その羽根は白く怪しい輝きを放っていた
                                             -つづく-
                                    (BGM:ANTHEM:Tears For The Lovers)
----(本日の写真)----
EYE3.jpg
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